宇都宮へようこそ
栃木県のほぼ中央に位置する宇都宮市は、人口約50万人を擁する北関東最大の都市です。東京から新幹線で約50分というアクセスの良さと、商工業が盛んな活気ある街並み、そして豊かな自然と歴史が調和した魅力あふれる都市として、多くの観光客や移住者を惹きつけています。
餃子の街・宇都宮
宇都宮の最大の魅力といえば、やはり「餃子の街」としての顔でしょう。市内には約30店舗の餃子専門店があり、各店がそれぞれ独自の製法やこだわりの具材で個性豊かな餃子を提供しています。
焼餃子、水餃子、揚餃子など調理法も様々で、つけだれにも店ごとの工夫が凝らされています。宇都宮駅周辺には有名店「宇都宮みんみん」や「正嗣」をはじめ、数多くの餃子店が軒を連ねる「餃子通り」があり、餃子好きには聖地として知られています。
また、市内の人気店の味を一度に楽しめる「来らっせ本店」では、常設店舗5店舗と日替わり店舗で30種類以上の餃子を食べ比べることができます。
大谷石文化の魅力
宇都宮のもうひとつの大きな特徴は、「大谷石文化」です。約1,500万年前の海底火山の噴火によって形成された大谷石は、軽くて柔らかく加工がしやすい凝灰岩で、宇都宮の歴史と文化を支えてきました。
江戸時代から本格的な採掘が始まり、明治以降は採石産業として確立。最盛期の昭和40年代には年間約89万トンもの出荷量を記録し、東京や横浜など都市部の建築材として日本の近代化を支えました。
アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが帝国ホテル旧本館に使用したことでも知られています。この「大谷石文化が息づくまち宇都宮」は、2018年に日本遺産に認定され、大谷地域は2024年には国の重要文化的景観にも選定されました。
大谷資料館 - 地下の神秘空間
大谷石文化の象徴ともいえるのが「大谷資料館」です。1919年から1986年までの約70年間にわたって大谷石を採掘してできた巨大な地下空間は、深さ30メートル、広さ2万平方メートルにもおよびます。
まるで古代ローマの遺跡を思わせる幻想的な雰囲気を醸し出しており、年間平均気温8℃という涼しい坑内は、コンサートや美術展、映画撮影のロケ地としても活用されています。近年は若い世代を中心に人気の観光スポットとなっています。
歴史と文化を巡る
宇都宮二荒山神社
市内中心部に鎮座する「宇都宮二荒山神社」は、約1,600年前に起源を持つ「下野一の宮」として長く人々の信仰を集めてきました。源頼朝や徳川家康も戦勝祈願に訪れたといわれる由緒ある神社で、初詣や七五三には多くの参拝者で賑わいます。
宇都宮城址公園
江戸時代に将軍が日光参拝の際に宿泊する御殿が置かれた「宇都宮城址公園」では、復元された櫓や土塁を通じて往時の城下町の繁栄を偲ぶことができます。
平和観音と大谷観音
大谷エリアには、高さ27メートルの「平和観音」も見どころのひとつです。戦没者の慰霊と世界平和を祈って、1948年から6年をかけてすべて手彫りで岩壁から彫り上げられたこの観音像は、巨大な大谷石の岩壁を背景に圧倒的な存在感を放っています。
近くには平安時代に彫られた「大谷観音」（大谷寺）もあり、日本最古級の磨崖仏として国の特別史跡・重要文化財に指定されています。
自然を満喫できるスポット
自然を楽しめるスポットも充実しています。「道の駅うつのみや ろまんちっく村」は約46ヘクタールの広大な敷地を持つ滞在体験型ファームパークで、農業体験や温泉、プール、レストラン、宿泊施設などが揃い、家族連れに人気です。
また、「若山農場」の竹林は映画やCMのロケ地としても知られ、手入れの行き届いた美しい竹林の中で非日常的な散策を楽しめます。
アクセス情報
宇都宮へのアクセスは非常に便利で、東京駅から東北新幹線で約50分、車では東北自動車道を利用して約1時間30分で到着します。市内の移動には路線バスやタクシーが利用でき、主要な観光スポットは駅から比較的近い距離にあるため、日帰りでも十分に楽しむことができます。
宇都宮は、餃子だけではない多彩な魅力にあふれた街です。歴史ある神社仏閣、幻想的な地下空間、美しい自然、そして温かい地元の人々との出会いが、あなたの旅を特別なものにしてくれるでしょう。ぜひこのサイトを活用して、宇都宮の魅力を存分に堪能してください。