宇都宮観光ガイド|大谷石文化・餃子グルメ・自然を楽しむ完全ガイド

白鷺神社

白鷺神社(しらさぎじんじゃ)は、栃木県河内郡上三川町に鎮座する神社です。延暦2年(783年)に、下野国司の平松下野守が疫病退散を祈願するため、日本武尊の神託により祠を建てたことが起源とされています。近代社格制度における旧社格は郷社で、上三川町を代表する神社として地域の人々に親しまれています。

主祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)で、厄除け・交通安全のご利益がある神社として、地域内外の多くの人々から崇敬を集めています。現在の社殿は平成4年(1992年)の大改修により整備され、本殿・拝殿・神門・手水舎・社務所などが新築されました。

白鷺神社の名前の由来

神社の名称には興味深い歴史的エピソードがあります。康暦2年(1380年)に起きた裳原の戦いの際、小山義政が上三川城へ攻め込んだ時のことです。明神の森に白鷺の群れが飛び交う様子を、多数の白旗がなびいている(敵兵が潜んでいる)と誤認し、戦わずして退却したと伝えられています。

この出来事を明神の加護と讃え、それまで「白鷺明神」や「鷺明神」と呼ばれていた社名を「白鷺神社」に改めたとされています。境内には神社名の由来となった白鷺をモチーフにした像や彫刻が随所に配置されています。

日本一の「平和の剣」

圧倒的な存在感

平成15年(2003年)の御鎮座1220年を記念して奉納された平和の剣は、全長約12.2メートルもある巨大な剣です。白鷺神社のシンボルとして境内右手の翔舞殿という特別な建物内に納められており、その圧倒的なスケールで参拝者を驚かせています。

この剣は日本武尊が携行した草薙の剣にあやかり、世界の平和、祖国の繁栄、そして私たち一人一人の幸せを願って制作されました。青銅製で作られており、等身大の日本武尊像と比較するとその巨大さがよく分かります。

触れることができる御神体

平和の剣の特徴は、参拝者が実際に触れることができる点にあります。さまざまな災い・罪・穢れを断ち切り、厄除け・開運を叶える力を持つとされ、悪運や悪縁を断ち切り、開運や良縁を結ぶご利益があると崇敬されています。神社では平和の剣をデザインした「厄災断ち御守」も授与しており、参拝の記念として人気を集めています。

特色ある参拝体験

彩り豊かな花手水

白鷺神社の境内で参拝者の目を引くのが、手水舎に設けられた色鮮やかな花手水です。季節ごとに異なる花々で美しく飾られ、SNSでも話題となっています。手水舎には白鷺の像も設置されており、神社のシンボルと美しい花々の組み合わせが、参拝の際の特別な体験を演出しています。

また、境内には日本一の大きさを誇る干支の大絵馬も展示されており、その迫力ある大きさは見どころのひとつとなっています。手水舎からは「金明水」と呼ばれる水が湧き出ており、健康延寿・金運にご利益があるとされています。

個性的な御朱印

平成29年(2017年)7月に御朱印のデザインが変更され、紫色の白鷺と緑色の平和の剣を描いた2ページにわたるものになりました。このデザイン変更により御朱印の頒布数が増加し、栃木県外からも多くの参拝者が訪れるようになっています。現在は1ページと2ページの2種類が授与されています。

神社では毎月11日を「ワンワンの日」と定め、愛犬の健康を願ってイヌをかたどった台紙の御朱印を頒布しています。同様に、2月22日の猫の日には愛猫の健康長寿を祈願するネコの形の台紙の御朱印も授与されており、ペット愛好家から注目を集めています。

ペットと一緒に参拝できる神社

白鷺神社は、愛犬愛猫の健康・御長寿祈願を行っており、一般的なマナーを守れば、ペットを連れての参拝も可能です。ペットお守りや犬形代(いぬかたしろ)といったペット向けの授与品も用意されており、ペットの健康と安全を願う飼い主さんに人気があります。

ランドセル祈願なども行っており、新入生でなくても受けることができ、ランドセルのみのお祓いも可能となっています。多様なニーズに応える現代的な神社としての一面も持っています。

アクセス情報

JR石橋駅から車で約10分、北関東自動車道宇都宮上三川ICや道の駅しもつけからも車で約10分の距離に位置しています。駐車場は170台分完備されており、車でのアクセスが便利です。参拝時間は午前9時から午後5時まで、御朱印対応時間は午前9時から午後4時半までとなっています。

住所は栃木県河内郡上三川町しらさぎ1-41-6で、電話番号は0285-56-4553です。詳しい情報は神社の公式ホームページやInstagramで確認することができます。